Volumio USB_SSDの増設

Volumio USB_SSDの増設

 今回新しいケース(Geekworm NASPi 2.5” SATA HDD/SSD)にしたのですが、USB_SSDが増設可能です。通常はネットワーク経由のNASを利用してますが、USB経由(しかも今回はケーブルではなく、USB端子直)のほうが余分なケーブルを経由しないので、少しは音質が良いと思います(個人的感想)

左記の下の写真を参照いただくと、⑪で内蔵SSDを基盤で橋渡しが可能です。

増設可能なSSD/HDDは2.5”で9.8mmの厚さまで大丈夫です。

さらに電源要件として5Vdc +/-5% , ≥3A (Type-C ポート)、5V 4AのCタイプとなっておりますが、本システムで利用しているiFi iPowerは2.5Aですが、SSDでは稼働しております。

 さらにこのSSDを認識させるには、SSHでログインして設定が必要です。

今回手元に180GBのSSDがあったので、こちらを使用しました。
基本、Windows PCなどでNTFCでフォーマットしておいてください。

SSHでログインすると左記画面となります。

ここから下記の順でコマンドを入力してください。


<増設したUSB_HDDのWindowsネットワークからの認識方法>

Windowsから見えるようにしておくことで、音楽ファイルをコピーするときなどに便利です。

—————————————————————
volumio@volumio:~$ sudo nano /etc/samba/smb.conf
—————————————————————
と打ちます。

———–
Password:
———–
パスワードを聞かれますので、変えた覚えがなければ volumio と入力すると、設定ファイルが開かれます。
———————————————–
[global]

netbios name = Volumio

server string = Audiophile Music Player

workgroup = WORKGROUP ←何もしていなければそのまま
dos charset = CP932 ←参照するPCがwindowsの人は追加

security = user
map to guest = Bad User
encrypt passwords = yes
wins support = yes
local master = no
preferred master = no
os level = 30

[Internal Storage]
comment = Volumio Internal Music Folder
path = /data/INTERNAL
read only = no
guest ok = yes

[USB]
comment = Volumio USB Music Folder
path = /mnt/USB
read only = no
guest ok = yes

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓以下追加内容
guest only = yes
public = yes
writable = yes
force group = users
force user = root
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑追加終わり

[NAS]
comment = Volumio NAS Music Folder
path = /mnt/NAS
read only = no
guest ok = yes
——

日本語を記載している部分で日本語以外の部分を追加します。

<nano 使い方>

この^OはCtrlキーとOキーで操作と言う意味です。(Ctrl+O)
全部書き終えたら^Oでライトアウトして、保存する名前でそのままリターンで保存します。

保存したら^Xで終了します。

——

日本語以外の部分を追加します。


ちなみに、windowsのメモ帳やmacのテキストエディットと違ってカーソルや上書き保存、別名で保存も全てキーボードで操作します。
nano 使い方

この^OはCtrlキーとOキーで操作と言う意味です。(Ctrl+O)
全部書き終えたら^Oでライトアウト(書くのを終了って意味ですかね?)して、保存する名前を聞かれるので、そのままエンターで保存します。

保存したら^Xで終了します。(どのボタン押してとか画像が使えないと文章だらけです)


<USB_HDDのフォーマットとマウント>

増設したSSDのフォーマットとマウントします。下記コマンドでUSBのHDDがOSから認識されていることを確認。
————–
sudo fdisk -l
————–
パスワードを聞かれたら、volumioです。以下のような表示が出ると思います。

(省略)
—————————————————————————–
Disk /dev/sda: 167.7 GiB, 1800457666565 bytes, 351651888 sectors
Disk model: 2115
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 33553920 bytes
Disklabel type: gpt
Disk identifier: 81A220FE-043E-5A46-ACCD-DA0DC3413745
—————————————————————————–

容量を見ればSSDとわかりますが、/dev/sdaという場所でHDDが認識されています。
次に下のコマンドでパーティションを作成します。

———————-
sudo fdisk /dev/sda
———————–

すると、いくつか入力を求められると思いますが、以下のように入力。
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Welcome to fdisk (util-linux 2.34).
Changes will remain in memory only, until you decide to write them.
Be careful before using the write command.
Command (m for help): n
Partition number (1-128,default1): 1
First sector (34-1953525134,default2048): 2048
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (2048-1953525134,default1953525134):
Created a new partition1 of type ‘Linux filesystem’ and of size 931.5 GiB.
Partition#1 contains a ntfs signature.
Do you want t o remove the signature? [Y]es/[N]o: y

The signature will be removed by a write command.

Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.
———————————————————————————

今回は「Do you want to remove the signature? [Y]es/[N]o:」で「y」でシグネチャを削除しているのでLinux専用ディスクとなります。

削除が正常に完了すると「The signature will be removed by a write command.」と出ます。

上記完了後

——————–
sudo fdisk -l | less
——————–
を入力

(省略)
——————————————————————————
Disk /dev/sda: 167.7 GiB, 1800457666565 bytes, 351651888 sectors
(中略)
Device Start End Sectors Size Type
/dev/sda1 65535 351651854 351586320 167.7G Linux filesystem
——————————————————————————

と表示されればOK。/dev/sdaのところに/dev/sda1が表記され、パーティションが無事に作成できました。

キーボードでqを押すと閉じられます。環境によっては/dev/sda1ではないかもしれません。


<HDDのフォーマット>

パーティションが作成できたので、HDDをフォーマットします。以下のコマンドを入力してください。

—————————–
sudo mkfs.ext4 /dev/sda1
—————————-
すると以下のように表示されます(若干時間がかかるかもしれません)。

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mke2fs 1.45.3 (14-Jul-2019)
Creating filesystem with 244190385 4k blocks and 61054976 inodes
Filesystem UUID: 7e697e32-6f47-4bfa-b0c3-08a1faa1249c
Superblock backups stored on blocks:
32768, 98304, 163840, 229376, 294912, 819200, 884736, 1605632, 2654208,
4096000, 7962624, 11239424, 20480000, 23887872, 71663616, 78675968,
102400000, 214990848

Allocating group tables: done
Writing inode tables: done
Creating journal (262144 blocks): done
Writing superblocks and filesystem accounting information: done
—————————————————————————-

エラーが出なければ完了です。


<HDDのマウント>

まずはRasberry Pi の中にマウントポイントとなるディレクトリをコマンドで作ります。
SSHでログインしていると、/home/volumio/x-c1というところにいますが、下記コマンドでOK

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mkdir /home/music
———————–

今回は/home/musicというディレクトリを作りました。以下のようなコマンドを入力してください。


↑2023年6月追記:なぜかディレクトリが作成できません。/homeでマウントします。

 

これで/home/musicというディレクトリの中にHDDの中身が表示され、アクセスできるようになりました。ちなみにマウントを解除するには次のコマンドです。
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sudo umount /home/ubuntu/hdd
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<起動時の自動マウント>

ここまででマウント作業は完了ですが、このままだと毎回手動でコマンドを打つ必要があります。
Rasberry Pi を起動したら自動でHDDマウントしてくれるよう設定します。

まず、設定に必要な情報を確認しますので、以下のコマンドを入力してください。

———————-
sudo blkid /dev/sda1
———————

すると、以下のような文字が出てくると思います。

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/dev/sda1: UUID=”XXX…XXXXX” TYPE=”ext4″ PARTUUID=”xxxxx…-…-xx”
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この「UUID」をメモなどで記録しておいてください。(コピペはできません。)
次にfstabという、Volumio起動時にマウントされるデバイスが記述してあるファイルを編集します。以下のコマンドで編集モードにします。

———————-
sudo nano /etc/fstab
———————
このファイルの末尾に

———————————————————————-
UUID=XXX…XXXXX /home/ubuntu/hdd ext4 defaults,nofail 0 0
———————————————————————-

と記述します。一度マウントを解除して以下のコマンドを入力してください。


2023年6月1日追記

以上で、WindowsPCから、「Volumio」-「usb」-「*UUID*」で表示され、ファイルもコピーできるのですが、なぜか2TBのSSDなのに400GB程度しかコピーできず、結構はまってしまいました。

しかし、Windowsですからなにかしらドライブ指定してあげないといけないですよね、これに気が付くのに苦労しました。つまり、「ネットワークドライブの割り当て」でドライブ設定が必要でした。